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首都高速道路 中央環状王子線見学会

 平成14年11月30日(土)と12月1日(日)の2日間,開通が間近に迫った首都高速道路「中央環状王子線」の見学会が行われました。私は30日に見学してきました。

 「中央環状王子線」とは,既に江戸川区・葛西(かさい)JCT(ジャンクション)〜足立区・江北(こうほく)JCT間が開通している「中央環状線」の続きとして,江北JCTから,5号池袋線の板橋JCTまでを結ぶ,全長約7.1kmの路線です(但し,名目上は,起点が板橋,終点が江北という事になっています)。
 なお,「王子線」とは建設中の呼称で,開通後は既存の区間と合わせて単に「中央環状線」と呼ばれる事になります。

 首都高速道路公団は「王子線」の開通と同時に,通行料金を値上げする方針でした。ところが,内閣府の第三者機関「道路関係四公団民営化推進委員会」が,高速道路行政の今後について審議している真っ最中なのに,その結論が出ないうちに従来の政策を前提として値上げするのはおかしいとの批判が起こり,公団は値上げを見送りました。このニュースを御記憶の方も多いのではないでしょうか。


C2の標識入口は非常階段

 見学会は,五色桜(ごしきざくら)大橋(足立区),王子(北区),板橋(板橋区)の3会場で行われました。何(いず)れも,開通予定の高速道路の本線上なので,本線上を歩くという,開通後はまずできない経験ができます。
 また,各会場は無料のシャトルバスで結ばれています。このバスに乗れば,1つの会場に入場するだけで残りの2会場へも簡単に行けるばかりでなく,開通前に一足早く,王子線のドライブを楽しむ事もできます。
現地で配られた各会場の案内図

 問題は,どの会場から入場するか,です。
 各会場とも,外部との出入りには非常階段が使われました。小高い丘をトンネルでくぐる箇所にある王子会場の場合は,トンネルの中へ向かう50段程度の階段を降りればいいのですが,高架である五色桜大橋と板橋の会場へは,螺旋(らせん)階段を昇らなければなりません。
 特に,地上30m近い高さにある五色桜大橋への非常階段は182段。しかし私は高所恐怖症にもかかわらず,好奇心の赴くまま,その五色桜大橋会場から入ってしまったのです。


階段の外観  足立区宮城(みやぎ)にあるこの非常階段が,五色桜会場への入口です。
 写真だと,ちょっと高さが分かりにくいかな…。

 王子線の大部分は,上下線を2層に重ねた構造になっていて,見学会は上層の道路(環状内回り線=江北から板橋へ向かう車線)で行われています。
 その上,五色桜大橋付近の高架は,普通の高架の高速道路よりかなり高い所を通っているため,30m近くもの高さまで階段を昇らなければならないのです。

階段を見上げる  非常階段が2つに分かれる所から,てっぺんを見上げてみました。
 (2つに分かれたもう一方の階段は,下段の道路と繋がっています。)

螺旋階段  螺旋階段を昇ります。向こうに川(荒川)が見えます。かなり高いのが分かりますか?
 でも,螺旋階段を昇るうちは,視線を少し上にやれば下を見なくても済むので,まだいいんです。

最後の直線階段  そして一番てっぺんは螺旋ではなく,直線の階段なんですが…
ぎゃあ〜!!
 踏み段の隙間から下が見える〜! 真正面を向いても下が見える〜!!
 もう,目の遣り場がありません。

 …って,写真じゃ高さが分かりにくいかなぁ…(汗)。

 でも,この隙間から落ちたら,100%死にます(落ちる訳ないって,理屈では分かってるんですがね)。
 結局,高架の道路の非常階段というのは,上から下へ降りるためのもので,一般の人が下から昇る事など想定してはいませんから,昇る時に高さからくる恐怖心を抱かない様にする配慮なんて,されちゃいないんですね。

 しかしほんと,私にとっては手には冷や汗,足はガクガクの恐怖体験でした(^ ^;)。

 因みに,上から非常階段の入口や階段の降り口を見ると,こんな感じになります。
 実際に非常階段を使う時,つまり,開通後に非常事態が起きて,この階段から避難する時には,この光景が目に入る訳です。…やっぱり高いですね。

非常階段の入口 非常階段を降りる


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平成14年12月5日作成
平成24年1月4日修正
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